設立趣意書
データ革命を担い、経済社会の発展に寄与するデータサイエンティスト育成の重要性の認識が高まり、 いろいろな大学でデータサイエンス系の学部、学科、研究科、専攻の設立が続いている。 また政府においては、AI戦略2019などに基づき、数理・データサイエンス・AI教育の強化を進めている。
しかし現状の政府の政策はリテラシー教育に重点があり、 世界的なデータサイエンスの高度化とその社会実装を推進する専門人材育成のための データサイエンス専門教育に対する資源配分が十分ではない。 また、大学における専門教員自体の不足も深刻であり、 リテラシー教育を大幅に進めようとすると、現状の専門教員への負担が大きくなる一方である。 このためオンラインコンテンツの利用が進められているが、 専門的な人材の育成にはオンラインコンテンツだけでは十分ではなく、 質の高い多くの専門教員の養成も緊急の課題である。
このような状況の中で、国公私立を問わず、また設立準備段階のものを含め、
データサイエンス系の専門の学部、学科、研究科、専攻組織が集まり、
この分野の専門教育及び専門教員の養成について協力することは極めて重要である。
以上の理由から、ここにデータサイエンス系大学教育組織連絡会を設立するものである。
滋賀大学データサイエンス学部長 竹村 彰通
総合研究大学院大学複合科学研究科統計科学専攻長 藤澤 洋徳
長崎大学情報データ科学部長 西井 龍映
一橋大学ソーシャル・データサイエンス研究・教育担当学長補佐 渡部 敏明
兵庫県立大学社会情報科学部長 加藤 直樹
立正大学データサイエンス学部設立担当学長補佐 北村 行伸